万年筆のペン先は鍍金によっても硬さが変わる

もちろん、「ペン先の種類による」とか、「個体差もあるよね」とか、「感じ方には個人差があります」というのはあるにせよ、やっぱり違うんですよ。
先日、ふらっと大須のクリタ商会に寄ったら、ちょうどパイロットのイベントをやっていて、カスタムヘリテイジ 912 のペン先が全て試筆できたんです。
実は前々から 912 の SF が気になってたんですよ。
でも、いざ書いてみると、思ったよりも柔らかくないんです。
「あれ~?」と思って、今度は SFM を試筆させてもらったんですが、こちらも思ったより柔らかくないんです。
僕は カスタム 742 の SFM を持っているので、そのイメージだったんですが、それよりは硬い印象なんです。もちろん、普通のニブと比べると十分に柔らかいんですけどね。
同じ 14K で、同じ10号のニブで、同じ SFM なら似たようなもんでしょ? と思ってたんですけどねぇ。
違いは鍍金(というか、コーティング)。メーカーページによると、912 はロジウム仕上だそうで、742 は記載なしでした。
以前に「銀色の鍍金のニブの方が、若干だけど硬いんだよね」という話を聞いたことがあるのですが、ホントにそうだったんですね。