ディシプリンド・アジャイル (Disciplined Agile) についての所感
ディシプリンド・アジャイル (Disciplined Agile) に関する講習を受ける機会があったので、アジャイルが気になる人(私です)的に感想などをまとめてみようかなと。
まずはディシプリンド・アジャイル (以下、DA) とは何ぞや? というところなんですが、プロジェクトマネジメント協会 (PMI:Project Management Institute) が資格認定をしているアジャイル的プログラム開発手法(で、いいと思うけど)だそうです。
歴史的には IBM で誕生して、その後いろいろあって、今は PMI の元にあるんだとか。
で、面白かったのがフレームワークじゃなくてツールキットなんですね。一応作らなきゃいけない成果物とか、やらないといけないセレモニーの定義はあるんだけど、まぁ、そこは状況に合わせて上手いことやりましょう! みたいな感じ。
なもんで、こういう問題を解決するにはいろいろアプローチがありまっせ。というのが本体かな? という印象でした。
アジャイル初心者(私です)にとっては「もうちょっと具体的な話とか、ケーススタディとかあった方が・・・」という感じで、導入した現場の様子が今ひとつ想像しにくかったです。
そういう意味ではアジャイル上級者向けなのかな? 「アジャイルやってるけど、所々でフィットしないんだよね」という時に、このツールキットは便利そうな気がします。
バックログの切り出し方とか、適切な粒度の見極め方とか、そういうのを期待してたらちょっと違うかも?
もちろん、もっとちゃんと勉強すれば、そういうところのノウハウもあるのかもですが、そこまでは行けてないのでご容赦を。
あとね、アジャイルと言いつつもリーンの考え方も取り入れてたりして、割りと欲張りなんですよね。欲張りな分、適応力は上がってるんだけど、その分は難解にもなってる気はしたかな。
つか、リーン開発手法って全く知らなかったので、ちょっと勉強しとこうかな。
何にしても、「選べることは良いこと」だし「コンテキスト(状況?環境?)が大事」なのは分かるんだけど、コンテキストに合わせて選択する能力がないと・・・。というのはなぁ、いかんともしがたいよなぁ。とか思っちゃうんですよね。
やっっぱり、アジャイルの上級者とか、そうでなくてもソフトウェア開発にある程度関わった事のある玄人向け。という印象が自分は強かったですね。
正直、予備知識無しで「DA でアジャイルしろ!」と言われたら、僕はツライなと。
ちなみになんですが、DA は最初からツールキットだったわけではなくて、かつてはフレームワークだったそうです。その頃の名前って、確か「ディシプリンド・アジャイル・デリバリー」だったかな? 記憶が怪しいけど。
なんでも、フレームワークではカバーしきれない所があるので、ツールキット化して対応(進化)したんだとか。聞きかじりなもんで、間違ってたらごめんなさい。
でもね、そうならフレームワークはフレームワークとして入門用に残しておいて、上級者向けとしてツールキットを設定しておいても良いと思うんですけどね。どうなんでしょね?