万年筆の軸、太い 細いはどのへんから?

感じ方には個人差があります。という話は置いといて、万年筆の軸の太さについてザックリまとめてみました。
万年筆は筆記時に筆圧をかける必要がないためか、全体的にボールペンよりも太めに作られているようなので、あくまで万年筆として太いか細いかというお話になります。
太軸
まずは太い方から。軸径が 13mm を超えると「太い」と言って良いように思います。
例えばモンブランのマイスターシュテュック 149 とか、ペリカンのスーベレーン M1000 とか。
国産だとセーラー万年筆のKOPシリーズとか、パイロットのカスタム漆とかですね。
どれも、押しが強くて、いかにも万年筆。ザ・万年筆といった迫力があります。
ゆったりと太い線で、大きめの字を書くと気持ちよさそうです。
細軸
逆に軸径が 10mm 以下になると「細い」という気がします。
とはいえ、細軸の万年筆ってあんまり見かけないんですよね。パイロットのカヴァリエとか、ファーバーカステルのネオスリムくらいでしょうか?
万年筆で細軸って、人気無いんですかねぇ?
手帳とセットにして持ち歩くには良さそうなんですけど・・・。でもそういう用途だと、使い勝手に勝るパイロットのキャップレスが実は最大のライバルなのかも。
中くらい
太軸と細軸の間の、軸径が 10~13mm くらいが中くらいの太さという事になりますでしょうか。
とくに製品は上げませんけど、おおよその万年筆がこの軸径に収まってるのではないかと思われます。
この辺が普通に使いやすい太さ。と言うことなんでしょね。
で、実際どうなのよ?
この「どうなのよ?」というのがまたちょっと曲者でして、まずカタログとかに出てくる軸径というのは、たいてい最大軸径なんですよ。つまりキャップを外した状態で一番太いことろの直径なんですね。
万年筆は握る部分がちょっと細くなっていたり、軸の真ん中がちょっと膨らんでたりしますから、実際に手にすると「あれ? そこまで太くない?」「意外に細い?」という事が、わりとあったりします。
また、軸の材料や形(丸かったり角かったり)、表面加工の違いなどによっても太めに感じたり細めに感じたり、という事もあるんですよね。
結局のところ、実際に手に持ってみないと本当の感じはよく分からなかったりするのが難儀なわけです。
おまけに人間はいろいろ慣れたりするもので、お店で触った時は丁度いいと思ったのに、使い続けているとなんとなく太く感じたり、逆に細く感じたり。
わがままというか、なんというか。とは自分でも思いますけど。
とはいえ、人間ですから、「自分に丁度いい」も変わっていくでしょうし、仕方ないですよね。