持つ部分まで木製の木軸万年筆

木軸の筆記具スキーなブログ主です。
でね、折角の木軸なんだから、持つ部分というか、指でつまむ所(?)まで木を使ってて欲しいわけですよ。なにせ一番触るところですから。
そもそも木製品の魅力というのは経年変化を楽しめることなわけですが、色だけでなく触り心地も変わってくるじゃないですか。そんで最終的には「ツルツルなのに滑らない」となるのが最高なわけですよ。
だから個人的には「持つところが木製」というのは、非常に重要なわけなのですが・・・。
ところが万年筆に限っては、その持つ部分(グリップ?)まで木製という製品ってのは、ほとんど無いんですよ。普段から探してはみてるんですけどね。
ボールペンやシャープペンシルなら、そこそこあるんですけどねぇ。まぁ、筆記具としての構造が違うから仕方ないんでしょうけど。
その数少ない製品の一つが、ファーバーカステルの伯爵コレクションの イントゥイション プラチナ ウッド シリーズです。
このね、握るところがちょっと細くしてあるのと縦に彫ってある溝が、非常に指にフィットしてくれまして、良いのですよ。
大きめなニブは18金で書き味も素敵です。
ていうかこのニブ、たぶんファーバーカステルの限定シリーズ、ペン・オブ・ザ・イヤー に使われてるのと同じ気がするんですけど、どうなんでしょね?
まぁ、そうでなかったとしても、かな~り嬉しいニブであることは間違いありません。
ただね、名前の通り金属部品のコーティングにプラチナが使われているので、お値段としてはそれなりのものになってます。
その所為なのかは分かりませんが、生産も終わっちゃったらしいのは残念なところ。
で、もう一つの製品が同じファーバーカステルのアンビションのシリーズです。
こちらはそれなりにリーズナブルな価格帯のシリーズでして、木軸としてはペアウッド(梨の木)、ウォルナット(胡桃の木)、ココスウッド(椰子の木)が選べます。
リーズナブルな分、ペン先はステンレスだったりしますけど。でも書き味は悪くないというか、むしろ良いと感じるくらいです。
イントゥイションと比べると、どこまでもストレートなデザインで、非常にスッキリとした出で立ちとなってます。
このなんとも飾り気の無いところがね、また良いでのですよ。
というわけで、握る部分まで木製の万年筆でしたけど、他にも無いもんですかねぇ。