Fiddler Classic を使って Internet Explorer のリクエストヘッダにフィールドを追加しよう

これが Chrome や Firefox だったらプラグインというか、Add-on というか、そういう拡張機能を入れて楽勝なのですが、相手が Internet Explorer(以下、IE)ではそうも行かず、Fiddler というツールを使ってどうにかしたので覚え書きです。
まずは Fiddler Classic(以下、Fiddler)のインストーラーをダウンロードします。
Download Fiddler Web Debugging Tool for Free by Telerik
ツール自体は無料なのですが、メールアドレスと利用目的、国名を入力して、規約に同意するチェックをチェックしてダウンロードします。
国名を日本にすると、「案内のメール出していい?」という内容のチェックボックスが出てきますが、そちらは無視してOKです。
インストーラーをダウンロードしたら、そのままインストールします。まぁ、ここはデフォルトのままで [OK] [OK] で問題ないと思います。
無事にインストールできたら、早速リクエストヘッダにフィールド(属性)を追加する設定をしていきます。
まずはメニューバーの [Rules] から [Customize Rules...] を選択し、Fiddler ScriptEditor を起動します。
Fiddler ScriptEditor は起動した時点でカスタムルール用の設定ファイル(と言ってもJavaScriptのソースですけど)を開いてくれているので、そのまま編集していきます。
ちなみにこの開かれているファイルは CustomRules.js というファイルになりますが、知らなくても問題ないです。
やる事としては2つで、まずは class Handlers という部分を探して、追加するルールの名称と、デフォルトで有効にするかどうかの設定を変数を作って登録します。
追加する1行目でルールの名称を設定して、2行目で有効/無効の設定を変数に登録しておきます。サンプルで false になっているところを true にするとデフォルトで有効になります。
追加する1行目の末尾にセミコロンを置きたくなりますが、置くとエラーになります。
次に static function OnBeforeRequest という部分を探して、先程追加した設定(の変数)が有効(true)の場合の挙動を記述します。
今回はフィールドを追加するだけなので、oSession.oRequest にフィールド名(myHeader)を追加して、値(hoge)をセットします。
最後に編集内容をセーブして、Fiddler を再起動します。
Fiddler を再起動すると、[Rules] のメニューの中に、追加した [Add My_Option_Header] という項目が表示されているので、クリックしてONにします。
設定変数の値を true にしている場合は、起動時にONになっています。
あとは IE で適当なWebサイトにアクセスして Fiddler の左のリクエストの一覧から、確認したいリクエストを選択(①)して、右側の [Inspectors](②)のタブの [Headers](③)のタブでリクエストヘッダの内容が確認できます。
はい。myHeader というフィールドに hoge が設定されたいるのが確認できました。
もっとも、追加したヘッダフィールドの状態については、そのヘッダを要求するWebアプリ(のサーバーサイドのシステム)で確認するべきなのですが、今回はここまでにしておきます (^_^;)