飽きたっていいじゃない! 「マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法」

いろいろと興味を持ってはハマるものの、たいてい3年くらいで飽きてしまうブログ主でございます。
とはいえ世の中、1つの事に打ち込むと言うか、続けるのが大事! 良いこと! みたいな価値観ってあるじゃないですか。
そういう観点からすると器用貧乏と言うか、熱しやすく冷めやすいと言うか、移り気でふわふわしてるのかなぁ? と自信をなくしそうにもなるわけですよ。
だってそもそもからして「きっと何者にもなれない」とか思ってるのに、一つの事に執着できないで、一体何になれるっていうんですか? とか、思っちゃいますよね。
そんな折、「マルチ・ポテンシャライト」という考え方があると知って、本なんぞ読んでみました。
「マルチ・ポテンシャライト」。つまりは複数の興味の対象というか、資質を合わせ持った人とでも言えば良いのでしょうかね?
わかりやすく言うとゼネラリストとか、なんでも屋というか、いろんな事に首を突っ込んでて(浅くとも)知識の広い人という事になるみたい。
でもそれでいいじゃない。というのが本書の考えで、専門家では見つけられないこともマルチな人間だから見つけられることがあるし、問題の解決にも生きてきますよと。
強みを列挙すると「アイデアの統合」「速い学習速度」「高い適応力」「大局的な視点」とかになるそうです。
おぉ、なんか良さげでないですかね。
しかも大まかに4つのパターンに分けれるそうで、「グループハグ・アプローチ」「スラッシュ・アプローチ」「アインシュタイン・アプローチ」「フェニックス・アプローチ」があると言うのですが、そうは言うものの、「マルチ・ポテンシャライトは型に嵌められるもんでもないし、みんな違うから、あくまでおおよその傾向ね」だそうです。
まぁ、詳しい内容については本書を読んでいただくとして、なんというか、「あぁ、それでいいんだ」というお墨付きをもらった気がして、ちょっとホッとした感はあるかな。
で、そういう移り気な人が幸せな人生を歩むにはどうするべきか? という指針を示そうという意欲作でもあります。
が、コレが結構しんどいと言うか、大変というか。
少なくとも各仕事で平均レベル以上のパフォーマンスを出さないといけないんじゃね? という感じ。ドレイファスモデルで言うところの上級者以上?
つまり、一流とか第一人者ではないけど、一通りの事は普通にこなせて更にプラスアルファを売りにしないといけませんよと。
まぁね、そりゃそうだよね。とは思いますよ。
もしくは軽率に未経験の分野に飛び込んでいけるとかね。
というわけで、わりと茨の道というかなんというか。逆にそういう事をヒョイヒョイっとやっちゃうのが「マルチ・ポテンシャライト」であるならば、僕はちょっと違うかな? とか思ったり。そんなに多様性を求めてるわけでもないしね。
とか言いつつも、「次は何をしようかな?」とか考えてるあたりは間抜けかも。
いや、そもそも一つのことに集中して邁進できる事の方が才能じゃね? 世の中の半数以上はマルチ・ポテンシャライトじゃね? とか思うわけですが、どうなんでしょね?
最後に著者のTEDでのスピーチを貼っておきます。日本語訳もあるので興味のある方はどうぞ。
Why some of us don't have one true calling | Emilie Wapnick - YouTube