引き出しが増える! 「ひらめかない人のためのイノベーションの技法」

ひらめかない事には自信のあるブログ主でございます。
別にイノベーションを起こそうなどとは思いませんが、ちょっとしたアイデアが必要になる事はあるわけで、そういう時のヒントになればなと読んでみました。
内容としましては、とにかく自分ひとりでは思いつけないわけですから、自分の外に目を向けていくことになります。
章立てとしては以下の通り
- 「価値基準」によるイノベーション
- 「衆知」によるイノベーション
- 「科学的手法」によるイノベーション
- 「ズレ」によるイノベーション
- 「マネジメント」によるイノベーション
うん、これだけではよくわかりませんね (^_^;)
大別すると、「考え方のパターンを知っておこう」ということと、「他人を上手に使おう」という事になるかと思います。
考え方のパターンとしては、「今ある物の価値基準をシフトできないかと考えてみる」とかとか
それよりも身近で使えるのが他人を使う方法で、実はもう役に立ってくれちゃったりして、それだけで読んだだけのことはあったなと。
あんまりネタバレしちゃうと怒られそうではあるけど、要は自分のよく分からないこととか、ぶつかっている壁について他人に来てみましょう。というわけです。
そんでもって、ディスカッションしていくうちに突破口が見つかる(かも)というメソッドです。
もちろん上手くいくための条件とか手法はあったりするわけですが、それについては本書を読んでいただくということで。
で、このところどうにも考えが纏まらないと言うか、切り口がうまく見えてこない案件があったのですが、人に相談してみると思いの外うまく纏まりまして、これは使えるなと。
しかも! このメソッドのすごいところは、相手がその話題の玄人である必要がないことなんですよね。
それどころか、その分野に全くの素人でもOKというか、実は素人の方が都合が良かったりとかして、いろんな所で使えそうです。
また、他人が関わるという意味ではコミュニケーション術でもあるわけで、一粒で二度美味しい内容とも言えそうです。
他には他人が出来ないと言っている事に挑戦してみるとか、中には意識して実践しないとできないような内容もあったりしますが、引き出しが多いに越したことはないですからね。
あと目からウロコだったのは「常識の前提」に関するお話です。
よく「常識を疑え!」という話は目にするわけですが、その前提に着目するという視点には初めて出会ったような気がします。
ビジネスだと業界が変わると常識も変わったりしますが、どういう前提があってその常識が出来たのかを考えてみると、視野が広がったりコミュニケーションがスムーズになるような気がしますもんね。
これは心の片隅にこっそり意識しておこう。そうしよう。
そんなわけで、言ってみればテクニック集的な本ではありますが、できるできない、やるやらないは別にして、知ってるのとそうでないのでは大違いなわけでして、なかなかに興味深かったです。