万年筆の筆記距離について調べてみたけれど・・・

ふと、「万年筆のインクって、どのくらい書けるの?」と思ったので調べてみました。
ところがところが、なかなか情報が見つからないんですよ。
ようやく見つけたのがプラチナ万年筆のカートリッジに関する記載で、
カートリッジインク1本あたりの筆記距離ですが中字は約400m、細字約500mになります。
「プラチナ万年筆 クロ: 文房具・事務用品ホームセンター通販のカインズ」より引用
というものでした。残念ながら他にデータが見つけられなかったので、とりあえずこの数字を信用して話を進めます。
次にプラチナ万年筆のページによると、カートリッジ1本あたりのインクの容量というのは 1.2cc だそうで、ここから計算すると、細字(F)の場合 500÷1.2 で、1cc あたり約417m 書けることになります。
あとはこの数字に各インクカートリッジの容量とか、コンバーターの容量とかを掛けてやれば、おおよそOKじゃん!
て思ったのですが・・・
そこはシロートのアサハカサでございます。
実はこの数字には、ほとんど意味がない事に気がついてしまったのです・・・orz
というのもですねぇ。
まず、ペン先の太さによってインクの消費量が変わりますよね。先のページにも「中字は約400m」ってありましたし。
ただそれ以外にも、メーカーによって同じ太さの表記でも実際の太さが違ってたりするんですよ。
しかもペンによってインクのフローも良かったりそうでもなかったりしますし。
おまけにインクの粘度も関係してきたり、使っている紙がどのくらいインクを吸うかというのも影響してきそうじゃないですか。
そういう要素に思い至るとですねぇ、もう計算なんてできないんですよ。
せいぜい自分の使っている環境下において、経験的に「そろそろインクが切れるかな?」というのは分かるようになるとは思いますけど、そこまでなんですよね。
それでも何か一つ(ペンでもインクでも紙でも)変えただけで筆記距離って変わっちゃうわけで、「そりゃ、どこにも数字が無いわけだ」と、妙に納得したのでありました。