ゴーストの囁きを聴く方法 「リファクタリング・ウェットウェア」

自分の脳ミソの力をもっと活用できるとしたら、ちょっとステキじゃないですか。しかも自力でリファクタリング(気分的にはハッキング)しちゃおうってんですから、かな~りワクワクですよ。
内容的には脳ミソの活用法からバグの回避法など、多岐にわたるわけですが、個人的にはもっとRモードを活用したいなと思うわけです。
このRモードというのは何かと言うと脳ミソの動作モードのことで、本書によると脳ミソにはLモードとRモードという2つの動作モードがあるんだそうです。一時期流行った 左脳思考 右脳思考 の発展型みたいなものだそうです。
ちなみにLモードというのは、簡単に言うと言語と論理を司る脳の動作モードで、普段自分を"自分"として認識し、管理・制御しているのがこちらのモードになるみたい。よく言われる左脳的なものですね。
でもこのLモード、実は処理速度はとっても遅いんだとか。
そう言われると、時々喉まで来てるのにうまく言葉が出てこなかったりするのは、この処理速度の遅さのせいなのかも。
一方のRモード(右脳的とか言われているもの)ですが、処理速度は抜群でパターン認識とか全体把握は得意だし、直感やアイデアなどの閃きを与えてくれるのですが、いかんせん言語は扱えないんだそうです。
ついでにこれは個人的見解ですが、Rモードって制御不能なんですよね。
ただ、情報を溜め込んでおくと、気にかけている事柄に対する回答をバックグラウンドで一所懸命探してくれて、ふいに答えを教えてくれるんです。
とはいえ、Rモードは言語が扱えないので、イメージ(絵や音など?)とか動画(夢とか)という形でしかこちら側に通知できないんですね。
しかも困ったことに、Rモードが答えを示してくれても、認識するのはLモード。というだけでもややこしいのに、実はRモードとLモードは排他的なんだそうで、「いいこと思いついた!」と気付いた瞬間から、その “いいこと” というのは霞の向こうに消え去ろうとしてしまうんです。
「なんか思いついたハズなんだけど、忘れちゃった。」というのは正にコレで、留めておくにはその場でメモなり何なりしないと、ホントに忘れちゃいます。
おまけにこの “ふいに” というのは、お風呂に入っているときとか、トイレに入っているときとか、お布団に入った瞬間に頻発するので、なかなかに手強いです。
まるで脳ミソの中に自分じゃないもう一人の誰かが住んでいて、勝手に何やらゴソゴソしてくれて、協力的ではあるんだけど、こちらの都合にはお構い無しで、答えを見つけると大喜びで知らせてはくれるんだけど、それで満足しちゃって聞き返す頃には忘れちゃってるという・・・。
そんな感じかなぁ。
以前は 「脳ミソがバックグラウンドで処理してる」 という認識だったのですが、もしかしてコレこそが “ゴースト” なのかも。
だったらやっぱり “ゴーストの囁き” には耳を傾けたいじゃないですか。
方法はこの本にいろいろ書いてあるので、できそうなもの(自分にとって効果がありそうな気がするもの)からやってみようじゃないですか!
とりあえずは瞑想のまねごとからかな。
オライリージャパン