できたほうがいいけれど、できなきゃいけないわけじゃない
息子が買ってきた「亜人ちゃんは語りたい」の5巻に、なかなかグッとくるセリフがあったので。
主人公の家に友だちが遊びに来たときのお母さんのセリフなのですが、「勉強に限らず何でもできないよりできるほうがいいわ~~!」と。
ここまでは誰でもよく口にするのではないかと思うのですが、その続きがステキだったんですよ。
曰く、「でもね!“できなきゃいけない”ってことはないのよ!?」って。なんだそりゃ? とその時は思ったのですが、たしかにそうなんですよね。
お母さんのセリフは、さらに「難しいわね!」と続くわけですが、たしかに難しいです。はい。
この話はそのシーンで終わってしまうのですが、なかなかに含蓄のあるお言葉ではないでしょうか?
受け止め方は人によっていろいろだとは思いますが、「無理をして頑張る必要はない」とか「できることをすればいい」とか、そんな感じかな。
他にも「できないことは、できる人にお願いすればいい」とか。
僕なんて、何にしても「こうあらねばならない」と思い込むと、それ以外の選択肢が無くなってしまうタイプの人なので、ハッとしちゃいました。
しかも「できなくてもいい」と言ってるわけじゃないところがまた微妙でして、この辺が奥深いというか、暗に「一度は頑張ってみようね」と言われているよにも思えます。
でも「頑張って出来なかったからと言って、あなたがダメなわけじゃない」とも言われているようで・・・。
やっぱり難しいです。
講談社 (2017-04-20)