成功することこそが大事!! 「小さなチーム、大きな仕事」
昨今はチャレンジすることが大事という風潮が強い気がするわけですが、そもそもはその先の「成功すること」こそが大事なわけですよ。
成功するためにチャレンジする! これが本来の姿だったはずなのですが、いつの間にか手段と目的が入れ替わってたんじゃないかと反省させられました。
本書は数年前に話題になってタイトルだけは知っていたのですが、ようやく読むことができました。つか、文庫版になってたんですねぇ。お安くなっててお得感倍増です。
しかも内容が色あせていないんですから、これまたスゴイ。
生産性とか、製品のあり方なんかについてはもちろん、人を雇う事からプロモーションまで、企業を立ち上げる際に必要なノウハウが一通り揃っている感じで、中身の濃い一冊でした。
僕の場合だと、別に会社を運営しているわけではないので、そのへんの話は「なるほどねぇ」というところなわけですが、大きな目標を達成するために、その目標に必要なことを小さく小さく分けていって、小さな成功を積み上げて大きな成功につなげる。なんて話は非常に共感を持ったわけです。
チャレンジとかイノベーションとか言われていますが、結局はその先にある成功というか、ビジョンが大事なんだなと。
自分はどうしたいのか? どうありたいのか? という原点を思い起こさせてもらったような気がして、どことなく気恥ずかしいような思いをしたのはナイショです。
あと、買ってから気がついたのですが、書いてるのは泣く子も黙る Ruby on Rails の開発元の人なんですね。そのせいもあってか、なおさら「成功が大事!」というメッセージがリアルに感じられたように思えます。
ていうか、自分なりの「成功とは何か?」を定義するところからやり直した方がいいのかもなぁ・・・。早川書房