Windows Server 2008 R2 に Oracle 10g をインストールしよう
Windows Server 2008 R2(以下、Win2008R2)に Oracle10g(以下、10g)をインストールするための覚え書きです。
まず前提として、Win2008R2 は64bit版しかないので、10gも64bit版の x64 のものをインストールする事になるわけですが・・・。
ところがこの64bit用のインストールディスクが問題でして、バージョンは 10.2.0.4 というものなのですが、Win2008R2 には対応してないんですよ。
しかも困ったことに、Win2008R2に対応した10gにするためには 10.2.0.5 のパッチを当てないといけません。つまりどうしても先に 10.2.0.4 をインストールしておく必要があるんです。
それなのに、あぁ、それなのに、 10.2.0.4 のインストーラーを起動すると、「このOSのバージョンには対応してません」 とか言われてそこで止まっちゃうんですよ。一体どうしろと?
というわけで、以下のデータベースサーバー構築の手順を書いていきます。クライアントだけのインストールなら、4の手順まででOKだと思います。
- 10.2.0.4 の setup.exe をコマンドプロンプトから -ignoreSysprereqs オプションを付けて起動します。
例:setup.exe -ignoreSysprereqs - 環境のチェックのところで、OSのバージョンのチェックがエラーになるので、チェックボックスにチェックを入れて(確認済みにして)[次へ]ボタンをクリックします。
- 最後にデータベースを作るかとか聞いてくるので、「プログラムのみインストール」を選択してインストールします。
- 10.2.0.5 の setup.exe を実行し、Oracle Home を合わせてからパッチをインストールします。
- Net Configuration Assistant を使用し、リスナーを作成します。
- Database Configuration Assistant を使用し、データベースインスタンスを作成します。
データベースインスタンスよりも先にリスナーを作っておかないと、Database Configuration Assistant でデータベースを作っている最中にエラーになるので要注意です。
とはいえ、エラーになってもインスタンス自体はできるので、問題ないっちゃ、問題なかったんですけどね。
参照リンク
・Oracle 10.2.0.5 on Windows 2008 R2 x64 : paooon blog
・Installing Oracle Database Client 10g Release 2 (10.2) on a Windows 2008 R2 x64 | DeinosCloud
・DBCAを使ったデータベースの作成