ひとり1食ほぼ100円 「家メシ道場」
分類としては “男の料理本” なわけですが、それで1食100円と言われると、俄然興味が湧いてきます。
著者は 11人からなる “給食系男子” なるユニット(て言うか、サークル?)で、しかも料理研究家とか料理人という、料理が本業の人が一人もいないというね(あ、料理人を目指しているという方は1人いらっしゃいましたか)。
そういう意味では、いかにも素人っぽくありながらも、「僕にもできそう」 的な内容です。
それでいてレシピのレパートリーは豊富で、和・洋・中 取り合わせて 90種類近くの料理が収録されています。しかも基本的に スリーステップ で完成なんですから、恐れ入ります。
しかし、本書で特筆すべきは 「3倍濃縮めんつゆ」 の存在でしょう。とにかく味付けに “めんつゆ” の登場する頻度がえらく高いんですよ(笑)。もうね、「え~、それも “めんつゆ” ですかぁ!」 みたいな。
いや、僕も “めんつゆ” にはいつもお世話になってるし、応用範囲の広い調味料だとは認識してましたけど、いや~、ココまでとは・・・。って感じです。
また、その他の調味料の手抜きっぷりも清々しくて、わさび,からし,しょうが,にんにく はチューブのもので、ダシとかスープは顆粒の素で済ますという徹底っぷりです。
また、コラムというか料理のコツについても書かれているのですが、基本的な事ばかりではあるものの、非常に実用性が高いんですよ。例えば 「コンロの火は鍋の底からはみ出さないように」 とか、「余った食材の保存・冷凍の方法」 とか。
とにかく気負わずに料理して、美味しく(安く)食べよう! なわけですが、これ、料理の入門書としても、なかなかいいんじゃないかなぁ。
ただ難点もあって、予算の関係上 「魚料理」 がほとんど無い事と、果たして紹介されている1人前の量で満足できるかどうかが、ちょ~っと疑問です。もっとも、後半の心配は僕が “くいしんぼう” だからもしれませんが(苦笑)。
とにかく、何を作るにもえらく簡単そうなので、ちょっとづつチャレンジしてみたいと思います。
第一章 | ほぼ鍋ひとつ! |
第二章 | 100円セット |
第三章 | 使い回し |
第四章 | 30円でもう一品! |
第五章 | 100円つまみとおもてなし |
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