犯罪目的でも技術は技術

Kotaku JAPAN によりますと、マイクロソフトは Xbox LIVE をハックした少年に対し、「才能を伸ばす」ための協力をすることにしたそうです。
表現は微妙に違ってきますが、欧米からは自社のコンピュータシステムに侵入した人間を、自社のセキュリティ担当者として雇用するって話が、チラリホラリと聞こえてきたりします。
泥棒対策をするために泥棒を雇う。という感じなんですかねぇ。
まぁ、不正侵入に関して一番詳しいのは実際にやってのけた人間なわけですから、合理的ではありますよね(もちろん、罪を償ってもらいますが)。
一方、国内に目を向けると、「侵入された!」 って話はよく聞くんですが、「侵入したヤツが捕まった」 って話はほとんど聞かないんですよね。
ごくまれに 「捕まった!」 って報道はありますが、侵入したヤツを雇ったって話となると、僕は聞いたことがありません。
企業イメージ的に 「犯罪者を雇うのはいかがなものか」 というもあるでしょうから、表に出て来ないだけかもしれませんが・・・。実際はどうなんでしょうね?
どうも日本的感覚として 「罪を償ったら、もうやっちゃダメよ」 で終わってるような気が、僕はするんですけどねぇ。でも、そうだとしたら非常に勿体無いような。
もちろん捕まった人間に対しては、「捕まるようなドジなやつ」 という見方もできるわけですが、そこら辺の “自称専門家” よりも、よっぽど使えるのは間違いないと思うんですよ。
そういった特殊な技能を持った犯罪者の更生について、もっとその技能を活かす方向での更生の道があってもいいんじゃないだろうか? と、ふと思ったのでした。
参照リンク
・マイクロソフトがXbox LIVEをハックした少年の「才能を伸ばす」ことに協力 : Kotaku JAPAN