言ってみれば、余計な事までつい頑張り過ぎちゃう人のためのアドバイス集であり、“成果” を上げるための行動指南の書であります。
まぁ、ぶっちゃけて言えば、プライドや思い込みや拘りで “成果” に繋がらない事をやっているようなら、さっさとヤメちゃいましょう。というお話です。
というわけで、本書には 「こう考えるんだ!」 「こうやるんだ!」 というトピック(エピソード)が 100ほど詰め込まれています。
しかも、1つのトピックが見開き2ページに収まっているおかげで、読みやすいのはもちろん、どこから読んでも良いですし、空いた時間にちょっとづつ読み進めるにも好都合です。
目次:
はじめに |
第1章 | 基本編 |
| 1 ラクをして成果を上げるのが基本中の基本 |
| 2 ゴールを必ずイメージしてから仕事に取りかかる |
| 3 自分にできないことをしている人を、素朴に尊敬する |
| ほか... |
第2章 | インプット編 |
| 11 「つまらない」と思ったら、できるだけ早く撤退する |
| 12 情報収集にのめりこまない。情報とは「出合う」ものだからである |
| 13 立ち読みは書店でなく家の中でする |
| ほか... |
第3章 | ネットワーク編 |
| 21 いざという集まりには万難を排して参加する |
| 22 アイデアは他人の頭で揉んでもらう |
| 23 メールの未処理は「なし」の状態にして帰宅する |
| ほか... |
第4章 | 撃退編 |
| 31 締切日に納品しても、返信がないような会社とは仕事をしない |
| 32 依頼には即決で答える |
| 33 愉しめない喧嘩は避ける |
| ほか... |
第5章 | 独立編 |
| 41 本当に「良いもの」は自分で売ってみる |
| 42 出された問題はすべてその場で解決の方向と、「いつまでに」を明確にする |
| 43 今の仕事を30年後にもやっているかを自問。もしNOなら続かない |
| ほか... |
第6章 | 継続編 |
| 51 好きな仕事を増やすために、好きではない仕事を毎年二割ずつ削除する |
| 52 「なるほど」と思ったことは、二四時間以内に「やる」メドをつける |
| 53 過去を振り返らない |
| ほか... |
第7章 | 組織編 |
| 61 今いるメンバーを前提にする。「上手くいかない」のを彼らのせいにしない |
| 62 会議や集会は、参加者全員が「待ち遠しい」仕掛けをつくる |
| 63 自分の「忘れグセ」を前提に、「忘れても、できる」仕組みをつくる |
| ほか... |
第8章 | 時間編 |
| 71 会議は一企画につき二度だけで終える |
| 72 決裁は火曜日の午前一〇時半から、と決めておく |
| 73 探し物は一ヵ月で合計一時間以内に |
| ほか... |
第9章 | アウトプット編 |
| 81 ノウハウはどんどん公開する |
| 82 「好き」をお金にしてゆく |
| 83 「本格的に勉強したい」分野の仕事を引き受ける |
| ほか... |
第10章 | 生活技術編 |
| 91 死以外の悲劇は、一〇年後に必ず人生の肥やしになる |
| 92 子どもができたら、「仕事で二〇年後にブレイクする」準備を始 |
| 93 昨日と違う今日、今月と違う来月、来年と違う再来年にする |
| ほか... |
まぁ、僕なんか凡人なもんで、「ラクをする」=「手を抜く」 と連想してしまいがちなんですが、内容的にはプログラマの3大美徳の一つである “怠惰”(他の二つは “短気” と “傲慢”) と同じようなニュアンスかなと。
ちなみに “怠惰” とは、「全体の労力を減らすために手間を惜しまない気質」(小飼弾氏の訳より引用)という事で、「効率を追求する」 というのとはちょっと違う気がします。
「効率を追求する」 と言うと、ギリギリのチューニングを行う。みたいなイメージがあるんですが、もうちょっとダルな感じと言いますか、「余裕がある」 とか 「遊びがある」 みたいな感じかな?
人間、“いっぱいいっぱい” になっちゃうと碌な事が無いですから、余裕を持つための手間を惜しんじゃいけませんね。
というわけで、「ラクをする」=「余裕を持つ」 と理解するのがいいんじゃないかな。
参照リンク
・#1 プログラマーの三大美徳その1「怠慢」 - 小飼弾 404 Title Not Found:ITpro
「ラクをしないと成果は出ない」をAmazonで見る