Oracle 10g R2 が動いているサーバーのPC名を変更しよう
Oracleが動いているサーバーのPC名を変更すると、Oracleが正しく起動しなくなってしまうので、その対処の覚書です。なお環境は、OS:Windows 2000 Server、Oracle 10g R2 (10.2.0.1) で行いました。
■Step.0
前準備としてデータベースの SID名 とリスナーのポート番号、 SYS,SYSMANユーザーのパスワードを準備します。ユーザーのパスワードが分からない場合は、下記のSQLで再設定しておいて下さい。
alter user <USER_NAME> IDENTIFIED BY <PASSWORD>
また、すでにPC名を変更済みの場合は、いったんPC名を元に戻してOSを再起動します。
■Step.1
上記の準備ができたら、コマンドプロンプトを起動して
emca -deconfig dbcontrol db -repos drop
と入力します。OracleのSIDやポート番号、SYS,SYSMANユーザーのパスワードを聞かれるので正しく入力します。入力した内容が表示され、
続行しますか。 [はい(Y)/いいえ(N)]:
と聞かれるので y と入力し、処理が終わるのを待ちます。最後から2行目に
Enterprise Managerの構成が正常に完了しました
と表示されていればOKです。
■Step.2
サーバーのPC名を変更して、OSを再起動します。
■Step.3
コマンドプロンプトを起動して、今度は
emca -config dbcontrol db -repos create
と入力します。今度は、OracleのSIDやポート番号、SYS,SYSMANユーザーのパスワードに加えて、DBSMNPユーザーのパスワードを聞かれるので適切なパスワードを入力します。
実はこの段階では “DBSMNP” というユーザーはOracle内に存在していないため、ここで入力したパスワードでユーザーが作成されます。
続いて聞かれる 「通知用の電子メール・アドレス (オプション):」 と「 通知用の送信メール(SMTP)サーバー (オプション):」 については、必要なければ何も入力せずに[Enter]でOKです。
すべての入力が完了すると、入力した内容が表示され
続行しますか。 [はい(Y)/いいえ(N)]:
と聞かれるので y と入力し、処理が終わるのを待ちます。最後から2行目に
Enterprise Managerの構成が正常に完了しました
と表示されていればOKです。OSを再起動して、リモートクライアントから Oracle に接続できれば、作業完了です。
参考リンク
・Oracle10gサーバのホスト名とIPを変更する方法 - 亀吉日記 - Yahoo!ブログ
・emcaが動かない。 今日もなんだかいい天気♪/ウェブリブログ
追記:
つか、Oracle 10g R2 って、IPアドレスのみの変更なら、特にOracle側をいじる必要はなくなったんでしょうか?
うちの環境だとIPアドレスを変更しても普通に接続できるんですけど・・・。