ロジウムと 銀を混ぜたら パラジウム?

YOMIURI ONLINE によると、京都大の北川宏教授らがロジウム(Rh)と銀(Ag)を材料に、レアメタルのパラジウム(Pd)そっくりの性質を持つ合金の作成に成功したそうです。
ロジウムと銀は、元素周期表で見るとパラジウムの両脇に位置しており、いわばロジウムと銀を 「足して2で割って」 パラジウムのような合金を作り出したんだとか。
「足して2で割って」 と聞くと、つい「ロジウムと銀の合金は、半分にしてもやっぱり合金じゃね?」 と突っ込みたくなりますが、そもそも 「両隣を混ぜたら、真ん中が出来るんじゃね?」 と考えた発想がすばらしいじゃないですか。
そんな「子供の発想」みたいなアイデアに、大学教授が 「何か方法はないだろうか?」と、大真面目に取り組んでる姿って、「いいなぁ」と思うんですよね。
大人になって多少の分別が付いてくると、「子供じみた発想だ」というだけで、やりもせずに否定したり、ちょっとやっただけで諦めてしまう事が多くなるような気がします。
もちろん 「単純な発想であるからこそ、実現が難しい」 という面はあるかと思いますが、「単純な発想の中にこそ突破口がある」 という事も、案外多いんじゃないかな?と、そんなことを考えさせてくれたニュースでした。
参照リンク
・レアメタルそっくり、京大が新合金精製に成功 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
・周期表 - Wikipedia