プリウスのブレーキって、そういう仕組だったのか!
トヨタ プリウスの「道路のくぼみや滑りやすい路面を低速で走っていると、1秒前後ブレーキが効かなくなる」という不具合ですが、どうやら原因はABSの制御プログラムということのようです。
あわせて、不具合の起こるメカニズムというか、プリウスのブレーキの仕組みもちょっとだけ見えてきたので、ちょこっとまとめておこうと思います。
条件は低速(20km/h程度)で走行中の場合のブレーキングということで。
まず、上記条件の場合は回生ブレーキだけで制動をかけてるそうなんですね。この時に実際にブレーキが働いている(制動力を発揮している)のは前輪のみなんだそうです。
で、滑りやすい路面で前輪がロックしそうになるとABSが働くわけですが、回生ブレーキの制動力が外れた瞬間にブレーキが効かなくなる。という理屈のようです。
また、回生ブレーキは油圧ブレーキのように素早くON/OFFを切り替えられないので、ここで油圧ブレーキに切り替えてガガガガガッとABSを効かそう!という事のようです。(油圧ブレーキの油圧については、予め上げてあるみたい)
ところが、この「回生ブレーキから油圧ブレーキへの切り替え」もしくは「再び回生ブレーキが効き始める」までに1秒程度時間がかかっていた。というのが、今回の不具合の真相のようです。
あわせて新型プリウスの(油圧?)ブレーキは、ペダルの踏力を利用するタイプを採用しているそうで、トヨタが「踏み増せば効く」と説明しているのは、そいう事情からみたいです。
つまりは「あっ!やべぇ」と思った瞬間に、更にブレーキを踏み込めば1秒も空走することはない。と、いうことでいいんですよね?
とはいえ、その瞬間にとっさに踏み増せるかどうかはドライバー次第ですが・・・。また、素早く踏み直すってのはどうなんでしょね?
参照リンク
・痛いテレビ : かつてプリウスはマニアの車だった
・トヨタに大ブレーキ!新型プリウスが止まらない理由 ([の] のまのしわざ)
・プリウス - カレーなる辛口Javaな転職日記
・プリウス最新情報: 国沢光宏
追記:
なお、この不具合に関しては、既にリコールが決定しているそうです。
新型「プリウス」国内全車リコールへ : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)