5月23日付けの朝日新聞朝刊に「夏PCは多機能に回帰」という記事が掲載されていました。
昨年は機能を絞り込んで価格を抑えた、いわゆるネットブックが大ヒットしたわけですが、今年は(新聞の表現に従うと)多機能な機種が注目されているという話なんですね。
その変化の理由ってのが、ネットブックでは「キーボードが押しにくい」とか、「表計算や年賀状作りなどの点で、機能に限界を感じた人が多い」からなんだそうです。
ってねぇ、キーボードが打ちにくいのって、見りゃ分るでしょ。と思うんですけどねぇ。それに表計算や年賀状って、そもそもディスプレイのサイズからしてそういった用途には向いてないって分りそうなものだと思うんですけど・・・。もちろんスペックも低いし・・・。
僕なんか「何を今更?」と思うんですけど、一般の人ってスペックとか気にしないんですかねぇ?と、ここまで思って「はた!」と気付いたんですが、一般の人ってそういうスペックを見ても性能がイメージできないんじゃないかな?判断するにしても、せいぜい「数字が大きい方がいい」くらいかなぁ?
これと同じような例にクルマがありまして、好きな人ならエンジンの形式や排気量、トルクカーブや最高出力、車重やタイヤのサイズとか銘柄からある程度は走りをイメージできるものなんですが、普通の人ってそういうとこ、あんまり見ないんじゃないかな?良く分かんないけど。
もっとも、今時のクルマなら(新車で買えば)普段使いに困ることって、まず無いですけどね。でもネットブックをフルスペックのPCのように(普通に)使おうと思うと、無理があるわなぁ。
つまり好きな人はそれなりに商品を判断できるけど、そうでない人には判断のしようがない。かといって、全ての製品が一般的に必要とされる(と思われる)スペックを満たしているわけでもない。そういう意味ではPCってまだまだなんだなぁ。と思った次第です。
ところで、「多機能」な件なんですが、記事によると「ブルーレイ・ディスクが見れて、テレビ(地デジ・ワンセグ)が見れて、録画・再生とかできて・・・」だから多機能なんだそうです。
でもそれって、パーツ足したらウチのPC(7年モノ)でもできるよ。と、思っちゃいけないのね。たぶん。
あぁ、そうか!最初からナビとかDVDとかETCとかイロイロ付いてるクルマを「多機能」と言うようなもんか!なるほど、なるほど。
こうして好き者とそうでない人との感覚の差は広がってゆくのね。